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先週の土曜日、酒の肴代わりに釣りの番組(釣りロマンを求めて、テレビ東京)を見ていましたら、クロシビカマスという魚が釣れていました。サワラとカマスを足して、炭火で真っ黒に焦がしたような魚でした。ちょっとグロテスク。名前も少々変わってますね。グルジア人の名前みたいな。ゲデバニシビリ、みたいな。
しかしこの魚、あまり獲れないので市場にはほとんど出回らない、いわば幻の魚らしい。食べると、あぶらが乗って美味しいそうです。一度食べてみたいものです。(ネットで調べてみたら、小骨が多くて、調理はしにくそう)
この日の番組は、逗子沖でのキンメダイがテーマ。キンメは深海魚なので、同じく深海系のクロシビカマスも釣れたのですね。ユメカサゴも釣れていました。
この番組の前には、テレビ大阪制作の「ザ・フィッシング」という番組をやっています。おりしもこの日は、南房総のオニカサゴがテーマ。オニカサゴも深海系です。ここでもユメカサゴが釣れていました。が、プロの釣り師が、オニカサゴを狙っているわけですから、ユメカサゴなどすっかり外道扱い。一方、「釣りロマン」は、女性タレントがベテラン釣り師に導かれながら挑むという趣向だったで、ユメカサゴも立派な釣果として扱われていました。
それにしてもユメカサゴとは、ロマンチックな名前。命名の経緯は、どんなものなのでしょう。
天気予報で雨が降るというので、暖かいのかと思ったら、寒い雨でした。昼すぎまでしとしと、小雨が降りました。あすも曇りか、一時雨のよう。急に温度が上昇するよりは、ましです。耐えるこにしましょう。
アメリカならオバマ、フランスならサルコジ、イギリスはブラウン、ドイツはメルケル・・・
主要国のトップを務める政治家の名前は、広く知られています。一方、日本の首相はころころ変わるので、その名前を知っているのは日本人だけです。
そんな中、麻生太郎首相を差し置いて、世界にその名をとどろかせた偉大な政治家が現れました。中川昭一氏、55歳。世界のクロサワ、世界のキタノ、世界のナベアツ?…らに続くグローバルな大物です。国際的エンターテイナーとも申せましょう。
新聞によると、物議を醸した記者会見の前に、彼は懇意のお仲間と昼食を取ったそうです。しかもG7の公式昼食会を抜け出して…。格式ばった席で食事することが苦手なのでしょう。きっと良い人なんでしょう。共感しますぅ。去年11月には、スペイン国王夫妻を歓迎する宮中晩餐会でワインなど飲み過ぎ、懇親会でひと悶着起した挙句、「宮内庁のばかやろう」とどなって途中退席したぐらいです。ベネズエラのやんちゃ坊主チャベス大統領だって、こんな無礼なマネは出来ますまい。酒の力を借りれば何でも出きる中川さんて、素敵。廊下でちょっと立ち話をした女性記者にさえ、「また今度食事に行きましょう」と声をかけるそうです。礼儀正しい方です。
冗談はさて置き、今回、懇意のお仲間と飲まれたワインが何だったのか、気になります。中川氏の注文に、レストラン側が「これでいいでしょうか」と言っています。察するに、中川氏が銘柄を指定したのではなさそうです。「何か適当に持ってきて」と頼んだのでしょうか。何にしてもこのワイン、レストランはこれから、「ドン中川のワイン」と言って日本人観光客に薦めれば、売上アップ間違いなしでしょう。
父君は中川一郎元代議士。北海のヒグマの異名で酒豪としてもならしたそうです。そういえば「酒豪」という言葉、今はあまり使いませんね。「文豪」というのも、現代にはおりません。話がそれますが、高校野球の伝統校が「古豪○○高校」などと、紹介されていたりします。「古豪」というのも、わけの分かったような、分からないような言葉です。要するに「昔は強かったけど、今はあんまり」という意味ですか。
それにしても「酒豪」というと、何だか人間的にも強そうなイメージを持ってしまいがちです。清濁併せ呑む豪放磊落な豪傑、みたいな人間像を連想してしまいます。現代的にいうと、ただのアルコール依存症なんですけどね。
男というのは愚かなもので、「(酒に)お強いですね」と言われると、まんざらでもない気がしてしまいます。人間的にも強いと褒めてもらえたように思えて。しかし、酒に強いというのは、アルコールを分解する能力が、人並みかそれ以上あるという意味でしかありません。精神の強さとは何の関係もないのです。なのに「お強い」などと言われると、人格的にも大きくて強いと認められたように、錯覚してしまうのです。
酒を好む者は、本当は弱い存在なんです。弱さを誤魔化すために酒の力を借りているに過ぎません。中川昭一氏も、重要な会見などがあると緊張して、昼でもその前に酒をあおっていたそうです。まさに弱さを如実に物語る話です。
飲み屋のママが「あら、お強いのね」などと言う。「いや、それほどでも」なんて謙遜しつつ、悪い気もせず、図に乗ってますます飲んでしまう。よくある図式です。「お強い」と言われて喜んでいてはいけません。それは即ち「意志が弱いですね」と言われているのと同じことだと悟りましょう。さらにいうと、「ぼちぼち帰った方がいいよ」というのと同義語だと知るべきでしょう。
うだうだと偉そうなことを書いてしまいました。しかし、これらはすべて自らへの戒めとして書いたものです。そのおつもりで、悪しからず。(ちなみに私は、意志も弱いし、酒にも弱い)