きのうMATUAのワインについて書いたので、行きがかり上、WOLF BLASSのワインについても書きます。行きがかりだからといって、わざわざ書かなくてもいいのに、どうも乗せられやすい性格なのでしょうか。
「ウルフ・ブラス」なんて、ワインの銘柄にしては妙な名前だなあと、昔は思っていました。田舎のバーボンみたいな。実は創業者の名前なんですね。それでも変ですが(失礼)。彼はドイツ生まれのワイン醸造技術者で、27歳でオーストラリアに渡りました。ウルフのくせになぜか羽を広げたワシがシンボルとして描かれています。これは、自分のブランドとして作った初めてのワインが「ビルヤラ」という名で、アボリジニ語でワシを意味するのだそうです。それ以来、鷲をトレードマークにしているようです。
それにしてもワインの名前やエチケットのデザインは、優しくエレガントだったり、自然派指向がったりするのが多いですが、ウルフ・ブラスみたいに真っ黒と金で、おまけに鷲のマークなんて、なんかセンスが違いますね。
この写真はカベルネ・ソーヴィニオン2004。コンビニで1980円。しかし、美味しいです。キャップを開けるや豊かな香りがします。タンニンも豊かでなめらか。チョコやベリーの味がたっぷりで、いかにもカベルネ・ソーヴィニオンという感じ。味のバランスもいい。第3世界のワインは時々糖度が高めのがありますが、これは甘くありません。きりっとして格調高い。ボルドーのへたなジェネリック・ワインを買うくらいなら、これを飲んだ方がずっとよろしい。